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啐啄同時

執筆者の写真: 英真研 ESK英真研 ESK

そったくどうじ【啐啄同時】

またとない好機のこと。また、学ぼうとする者と教え導く者の息が合って、相通じること。鳥の雛ひなが卵から出ようと鳴く声と母鳥が外から殻をつつくのが同時であるという意から。


禅宗で、師匠と弟子の呼吸が一致するときに、悟りが得られるということから。「啐」は、鳥の雛ひなが孵化するときに殻の中から鳴くこと。「啄」は、母鳥が外から殻をつつくこと。


出典

『碧巌録(へきがんろく)』一六


↑引用「goo辞書『啐啄同時』」


昔何かの本で読んで以来、私の座右の銘の一つになっている言葉です。もう15年近く前に聞いた言葉だと思います。


鳥のひなは卵から孵る際に、内側から卵の殻を破ります。この殻を破った瞬間こそ、親鳥が初めて殻を破る手伝いをしてあげられるタイミングということです。


早すぎても亡くなってしまいます。遅くてもいけません。ちょうど、その殻を破るタイミングでないといけないのです。


教育においてもある程度は同じことが言えると思います。


武術でも守破離という言葉があります。

守=師の教えを忠実に守る

破=師の教えとは違うようにやってみる

離=自分なりのスタイルを確立する

おおよそこんな形の話ですが、


守=子が殻を破り始めるまで辛抱強く見守る

破=子が殻を破るのを助けてあげる

離=子が一人で歩いていく

このようにもとらえることができるのではないでしょうか。


上記の守破離は私の完全に独断と偏見で構成された解釈にすぎませんが、おおよそ意味が通ずる部分ではないかと思います。


このように私個人は考えて指導に当たっています。


思い付きで書いてしまった散文でした。

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