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英検1級と大学受験

執筆者の写真: 英真研 ESK
英真研 ESK
2 時間前
読了時間: 5分

*自分で書いたものをchatGPTで手直ししてもらっています

最近、授業で英検を扱う機会が、当塾でも大阪の塾でも増えてきました。

当塾では、現在は英検準1級を中心に指導しています。一方、大阪では、高校受験の上位校を目指す場合、英検2級を取得したうえで受験することが、ほぼ当たり前になっているような状況です。

そのため、大阪では中学生の英検2級受験を扱うことも増えています。

実際、中学生が「システム英単語」や「ターゲット1900」を覚えている、といった光景も珍しくありません。高校生が大学受験に向けて取り組むような英単語帳を、中学生が使っているわけです。

こうした状況もあり、私自身も英検1級を受験しています。

また、英検1級の勉強をするだけではなく、YouTubeなどで、実際に英検1級に挑戦している人や、合格した人の考え方、指導法、勉強法、試験戦略などもいろいろと調べています。

その中で、非常に興味深い動画を見つけました。


英検1級合格者が共通テストを解いたら?


それは、英検1級に一発で合格した方が、大学入学共通テストの英語リーディングを解いてみるという内容の動画でした。

その方は、英検1級に合格した直後に2024年度の共通テストを解き、さらに1年後、2025年度の問題にも挑戦していました。

結果は、なかなか興味深いものでした。

英検1級合格直後に解いた2024年度のリーディングは、53点。

本人によると、時間配分を間違えてしまったということでした。

そして、その経験を踏まえて翌年の2025年度の問題を解いたところ、75点だったそうです。

もちろん、英検1級と共通テストでは、そもそも出題形式も傾向も大きく異なります。

したがって、この結果だけをもって両者を単純に比較することはできません。

それでも、英検1級に一発で合格するほどの英語力を持っている人が、共通テストのリーディングで最初から高得点を取れるとは限らない。

これは、少し驚きの結果でした。

「英検○級を持っているから大丈夫」ではない

ここから考えさせられるのは、大学受験における英検の位置づけです。

たとえば、

「英検準1級を持っているから、大学受験の英語は大丈夫」

あるいは、

「英検2級に余裕で合格しているから、大学受験でも困らない」

という考え方は、必ずしも成り立たないのではないでしょうか。

もちろん、英検準1級や2級を取得していることは、大きな英語力の証明になります。

しかし、それと大学受験の英語、特に現在の共通テストで高得点を取ることは、別の能力も必要とするように思います。

この点について、その動画の中で非常に興味深い指摘がありました。

その方は、英検について、

「英検は大雑把な内容理解でもいけるし、段落ごとに設問が作られているから、短期記憶でも解くことができる」

という趣旨のことを話していました。

これは、英検という試験が、いかに**「問題の作りとして親切になっているか」**を示しているように思います。

もちろん、これは英検のレベルが低いという話ではありません。

むしろ、英検は受験者が英語力を測りやすいように、非常に考えられた問題構成になっている、と考えることもできます。

共通テストで求められる「英語以外」の能力

一方、現在の共通テストの英語では、純粋な英語力だけではなく、かなり高度な情報処理能力が求められます。

大量の英文や資料を短時間で読み、必要な情報を見つけ、複数の情報を組み合わせ、選択肢と照らし合わせて判断する。

単純に「英文を正確に読めるか」というだけではなく、

「必要な情報を、どのように処理するか」

という能力がかなり重要になっています。

この点では、現在の共通テストの英語は、どちらかというとTOEICに近い部分もあるのではないか、と個人的には感じています。

そう考えると、もし同じ英語力を持っている人でも、普段からTOEICのような形式の問題に慣れている人が共通テストを受ければ、また違った結果になるのかもしれません。

特に、TOEICで900点を超えるような人が共通テストを解いた場合には、どのような結果になるのか。

これはこれで、ちょっと興味があります。

では、英検は大学受験に役立たないのか?

ここまで書くと、

「では、英検を勉強しても大学受験には役に立たないのか?」

と思われるかもしれません。

もちろん、そんなことはありません。

そもそも英検は、読む・聞く・書く・話すという4技能すべての能力が求められる試験です。

特に1級では、単に英文を読めるだけでは対応できません。

たとえば面接でのスピーチでは、ある社会的なテーマについて自分の意見を述べ、それを論理的に構成して説明する必要があります。

そのためには、普段から社会問題について考えていることも重要になります。

つまり、英検は決して「英語の知識だけを測る試験」ではありません。

むしろ、4技能を総合的に測るという点では、非常によくできた試験だと思います。

今回の話で言いたいのは、「英検はダメだ」ということではありません。

そうではなく、

英検で測られる英語力と、大学受験、特に共通テストで求められる力には、重なる部分がある一方で、異なる部分もかなりある。

ということです。

英検と大学受験をどう組み合わせるか

今後、中学生の段階から英検2級を目指し、高校生になって準1級、そして1級へと進んでいく生徒も増えていくでしょう。

英語力そのものを高めるという意味では、これは非常に良い流れだと思います。

ただし、大学受験を考えるのであれば、英検の級を取得することだけを目標にしてはいけない。

英検で身につけた語彙力や読解力、リスニング力、英作文力を土台にしながら、大学入試特有の情報処理力、速読力、論理的な読解力も別に鍛えていく必要がある。

今回、英検1級合格者が共通テストを解いた結果を見て、改めてそのことを感じました。

「英検○級を持っているから大丈夫」

ではなく、

「英検で身につけた英語力を、大学受験でどう使えるようにするか」

という視点が、これからの英語指導ではますます重要になってくるのではないでしょうか。

 
 

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